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安藤広大『とにかく仕組み化』から得た”社会の歯車”として成長する選択肢

  • 執筆者の写真: のろ
    のろ
  • 2024年11月6日
  • 読了時間: 5分

更新日:8月7日



はじめに

自己分析ができていない大人はほんとに多いと思います。見栄を張っているのか、本気で思い込んでいるのか審議は不確かですが、自分がこなしてきた仕事に対して、過剰な評価をしている人を職場でもよく目にします。身の丈に合っていない下駄を、よく自分から好んで履けるものだなと感心してしまいます。


サッカー界のスーパースターであるメッシは、2021年にバルセロナを退団しました。しかし、同クラブは以降のラ・リーガでも2021-2022シーズンは2位、2022-2023シーズンは優勝、2023-2024シーズンは2位と低迷することなく順調に来ています。あの唯一無二な存在であるメッシですら、組織運営次第で替えが利くというわけですから、日本の企業に勤める人間などいくらでも替えが利くでしょう。


最近、「本当にこの大人たちついて行って問題ないのか?」「このまま年を重ねたらこんな風になるのか?」と不安を感じます。そこで、超メジャーなビジネス書籍を読んで、彼らがいる現在位置と理想像でどこまで違っているか検証してみたくなりました。今回はその第二弾。安藤広大氏の「とにかく仕組み化」を読んだのでまとめてみました。




社会の歯車として生きる

本書では、一貫して「特別な存在に憧れるな」という主張が続きます。皆さんは「世の中は自分中心では動いていない」という当たり前の事実を受け止め、「社会の歯車」として生きる覚悟はできているでしょうか。自分は替えの利くパーツであると自覚した人から、成長は始まります


社会の歯車として生きる



仕組み化とは

自分がいなくても仕事が回る状態が理想であり、それを実現する方法が「仕組み化」であると位置づけられています。


仕組み化とは

仕組みは常にアップデートが必要で、アップデートするためには意見を出す必要があります。意見を出すにあたっては、自らの考えを持ち、適切に主張することが大切です。自分の意思が反映された仕組みとなれば、発言者にも一定の責任が伴います。これが仕組み化に参画することであり、歯車としての自覚を持つということです。仕組みに対して文句だけ言い、自分は仕組み化に協力しない姿勢が、責任から逃れようとする人間の最も弱い姿です。


また、仕組み化はあくまでビジョンやパーパスを実現するための手段でしかありません。ゴールが決められていないならば、仕組み化しても大した意味はありません。




仕組み化から見る組織のあり方

仕組み化は組織による運用を前提としています。一人で達成できることには限界があり、その程度の規模であれば仕組みがなくても大凡のことは対処できてしまいます。対して、組織は大きいことが成し遂げられる分、規模も大きくなり、仕組みがなければ事態の把握すらできない状態に陥ります。


組織の仕組み化において、「マニュアル」の存在は重要です。当然そのマニュアルの精度にもよりますが、マニュアルを忠実に実行する方が成長は早いでしょう。繰り返し実行すれば、自分にとっての良し悪しが判断できるようになります。そうなれば、マニュアルをアップデートするとこもできるようになっていき、仕組みをさらに強化できます。


特別な存在が至るところに存在し、マニュアルのない属人的な仕事が蔓延している組織は最悪です。この状態の組織にいても、社内を上手く立ち回る能力しか身につかないでしょう。「特別な存在」は仕事というコミュニティには不要です。ただ、プライベートなコミュニティでは、「特別な存在」は非常に重要な役割を担います。欲を満たす場所を間違えてはいけません。


仕組み化から見る組織のあり方



優秀な人とは

本書では、「その組織に適応し成長できるか」が優秀かどうかを見極める判断基準であると述べています。組織に適応するということは、その組織の理念を理解し、成果を出し、評価されるということです。その組織のゴールとなる理念に共感できない場合は、その組織を去った方が賢明であるとしています。


優秀な人とは



リーダーに求められること

仕事を任せるとは、明文化した責任と権限を与えることです。これをせず「あとは任せた」と仕事を丸投げするリーダーは愚の骨頂です。明文化することで境界線がはっきりし、評価することが可能になります。また、評価する際は必ず結果に着目します。過程に目を向けすぎると評価基準がブレてしまいます。


部下に仕事を任せる上で、動機として危機感を与えることは有効です。危機感は人を動かします。危機感を与えないということは、成長する機会を部下から奪っていることでもあります。


リーダーに求められること



さいごに

意外と具体策は載っていない印象でした。前回読んだドラッカーの「マネジメント」もそうでしたが、かなり抽象的で解釈に戸惑う内容を多く含みます。読む人によっては、消化不良を起こしてしまうようにも感じました。


「マネジメント」と「とにかく仕組み化」で、同じようなことを述べている箇所が多く存在します。ビジネスにおいて重要な考え方や原則は、意外と基本的な内容である気がします。これを当たり前に実行できる人が、成果を生み出していけるのでしょう。




参考サイト

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