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WordPressの基本的な仕組みをざっくり解説(前編)

  • 執筆者の写真: のろ
    のろ
  • 6月28日
  • 読了時間: 3分

更新日:7月5日



はじめに

WordPressは、世界中で広く使われているCMSです。今回、仕事でWordPressを扱う機会があり、必要に迫られて基本的な構造や仕組みを調べてみることにしました。


ただ、私はコードを書くエンジニアではないため、開発担当者とのやり取りをスムーズにするために、最低限の用語や概念を理解したいという気持ちが出発点です。


この記事では、私と同じような立場の方に向けて、WordPressの基本をざっくり整理しています。分量が多くなったため、前編・後編の2回に分けてお届けします。




WordPressの導入方法

WordPressは、ソースデータを展開するだけでは使用できません。事前に、ApacheなどのWebサーバーと、MySQLなどのデータベース環境を構築しておく必要があります。

大まかなインストール手順は以下の通りです。


  1. ApacheとMySQLのインストール+起動

  2. MySQLでDBとユーザーのセットアップ

  3. ルートディレクトリにWordPressのソースを展開

  4. WordPressのDB接続設定と初期セットアップ


ただし、これは一からサーバー環境を構築する場合に限ります。

共用レンタルサーバー(さくらインターネットやXSERVERなど)の場合は、ApacheやMySQLの準備は不要で、手順③と④のみでインストール可能なケースがほとんどです。




WordPressの機能

WordPressの機能は、大きく分けるとコア・プラグイン・テーマの3つに分類されます。


  • コア

    WordPressの本体そのもの

    投稿管理、ユーザー管理、テンプレート階層、API など、WordPressの土台となる機能群


  • プラグイン

    コアに追加機能を与える拡張パーツ

    例:SEO対策、問い合わせフォーム、キャッシュ制御、セキュリティ対策など


  • テーマ

    デザインやレイアウト、テンプレート構造を定義する部分

    HTML/CSS/PHP/メディアファイルで構成され、テンプレート階層に基づいてページが出力される




WordPressのフォルダ構成

基本的なWordPressのフォルダ構成と役割は、以下の通りです。

ルート
├─ wp-admin(管理画面などの管理用ファイルを格納)
├─ wp-content(テーマやプラグインなどの制作用ファイルを格納)
│         ├─ languages(翻訳ファイルを格納)
│         ├─ plugins(プラグインを格納)
│         ├─ themes(テーマを格納)
│         └─ uploads(画像などのメディアファイルを格納)├─ wp-includes(コア機能用ファイルを格納)
├─ wp-config.php(データベース接続や設定情報を定義)
├─ .htaccess(Apache用のアクセス制御やリライトルールを記述)
└─ wp-login.php(ログイン画面を表示するファイル)

基本的に編集してよいのは「wp-content」配下のみです。「wp-admin」や「wp-includes」はWordPressのアップデート時に上書きされるため、編集するとバグやトラブルの原因になる可能性があります。


また、データベース接続情報を含む「wp-config.php」がルートディレクトリに配置されている点も、適切なセキュリティ対策を講じないとリスクとなり得ます。




さいごに

今回の前編では、『WordPressオリジナルテーマ制作入門』を参考に、WordPressのインストール方法をはじめとした基本的な概要をまとめました。後編では、実際にコードを書く際の考え方や、テンプレートファイルの仕組みについて解説していきます。




参考サイト

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