SEO対策って何をすればいいの?3社の資料からわかったこと
- のろ
- 2月6日
- 読了時間: 6分
更新日:1 日前
目次
はじめに
SNSやWebサイトの運営担当者であれば、一度は「SEO」という言葉を耳にしたことがあるでしょう。何となく理解しているものの、「説明して」と言われると戸惑ったり、具体的に何をすべきか分からない人も多いのではないでしょうか。
今回は、SEOに関する事業を展開しているナイル株式会社、株式会社Faber Company、株式会社ecloreの提供する資料をもとに、SEOについて具体的に解説していきます。
本記事では、ITパスポートレベルのITに関する基本的な概念や用語の説明を割愛しています。分からない単語があれば参考サイトのIT用語辞典がすごく便利なので活用してください。
SEO対策をする上で前提となるマインド
SEO対策は即座に成果が出るものではありません。「長期的に取り組み、継続的なアクセスを得る資産を築くこと」がSEOの本質です。そのため、短期間で結果を求める人や、こまめな改善が苦手な人には向かないかもしれません。
一方、短期的に成果を出したい場合は、リスティング広告などの手法を活用する選択肢があります。ただし、SEOが基本的に無料で始められるのに対し、リスティング広告は費用が発生するため、コスト面での負担が大きくなります。
短期的な取り組みで、予算と比例した結果を求めるリスティング広告は「狩猟」。長期的な取り組みで、予算の何倍もの結果を求めるSEOは「農耕」に例えられます。

SEOとは何なのか?
SEOとは、検索エンジンで特定のキーワードを検索した際に、自身のWebサイトが上位に表示されるよう最適化を行うことです。
検索エンジンは、主に以下の仕組みで動作しています。
つまり、この仕組みに適応し、適切に運用することがSEOの根幹といえます。

国内における検索エンジンのシェアは、GoogleとYahoo!が大部分を占めています。Yahoo!の検索エンジンもGoogleのアルゴリズムを採用しているため、SEO対策はGoogleに焦点を当てれば十分と考えて問題ありません。
SEOの種類
SEO対策は大きく「クロールの最適化」と「優良なコンテンツの掲載」の2つに分類できます。前者は技術的なスキルが求められるのに対し、後者はよりユーザー目線に立つことが求められます。
「クロールの最適化」では、検索エンジンがサイトを適切に評価できるよう、各ページのHTML構造を最適化する必要があります。具体的には、タグの適切な使用、内部リンクの整理など、コーディングに関する知識が求められます。
一方で、「優良なコンテンツの掲載」では、各ページの内容がいかにユーザーにとって有益かが重視されます。ここでいう優良なコンテンツとは、「検索エンジンに向けた最適化」ではなく、「ユーザーに向けた最適化」が基本です。「Googleが掲げる10の事実」の1つ目にも、「ユーザーの利便性を第一に考える」と明記されており、Googleがユーザー視点を最も重要視していることが分かります。
まずは何をするべきか?
SEOで成果を出すためには、「アクセスを増やすこと」と「成約率を高めること」の2つが鍵となります。特にSEOの初期段階では、流入が十分に確保できていないため、まずは「アクセスを増やすこと」に重点を置くことが重要です。
アクセスを増やす最も有効な手段は、「ブログを書くこと」です。ブログは継続的に更新することが何より重要で、一定の流入を得るまでは質より量を意識し、過度なこだわりを捨てることが効果的です。また、ブログを書く上で「情報の新鮮さ」や「独自性」も重要です。最新の情報をもとに、単なる寄せ集めの記事ではなく、独自の視点を加えたオリジナリティのある内容を発信しましょう。
一方で、「被リンクの購入」や「悪質な内部修正」など、かつて有効とされていた手法は、リスクに対して得られる効果が小さいため推奨されません。検索エンジンのアルゴリズムは日々進化しており、小手先の対策では通用しなくなっています。本質的なSEO対策を意識することが重要です。
検索キーワード分析によるコンテンツ改善が最重要
優良なコンテンツを掲載する重要性について述べてきましたが、これを実行する際には「どの検索キーワードから流入を得たいか」を同時に考えることが重要です。
Googleは、検索キーワードに対してページ内のコンテンツがどれだけ有益かを判断しています。そのため、単に良質な情報を提供するだけでなく、検索キーワードに適した内容を掲載することが求められます。適切なキーワードを意識しながら、ユーザーのニーズに応えるページを作成しましょう。

ページを公開した後は、狙い通りのキーワードから流入を得られているかを定期的に確認しましょう。もし想定とは異なる動きをしている場合は、ページ内のコンテンツの見直しやキーワードの再検討を行い、適切に改善を加えていきます。
具体的な検索キーワード分析の方法
まずは、キーワード分析の代表的なツール「Google キーワードプランナー」を活用し、キーワードの検索ボリュームや競合性を調査しましょう。
このとき、ビッグキーワードを狙うのではなく、ユーザーの目的が明確なニッチなキーワードを選ぶことがポイントです。特に社名やサービス名などの固有名詞は、競争率が低く、流入を独占しやすいためおすすめです。ただし、多くの固有名詞は検索ボリュームが少ないため、広報活動と組み合わせないと効果を得難い傾向にあります。

よりシンプルな方法として、実際にキーワードを検索し、上位表示されている記事の傾向を分析することも有効です。上位に表示されている記事は、Googleが「ユーザーにとって最適な回答」と評価しているため、その構成や内容の特徴を参考にすることで、自身のページも上位表示される可能性が高まります。
さいごに
Googleは、Google Analytics、Google Search Console、Google キーワードプランナー、Google トレンドなど、SEOに役立つさまざまなツールを提供しています。これらは基本的に無料で利用可能なため、まずは積極的に活用しましょう。
どのプロジェクトにおいても、PDCAサイクルを継続的に回すことが重要です。SEO対策も例外ではなく、上記のツールを活用しながら、仮説と検証を繰り返し、Webサイトを強化していくことが成功への鍵となります。